入社3年以内に会社を辞めたゆとり世代たち「25歳/フリーランス」

Business woman jumping

様々な働き方が注目されている昨今。フリーランスやノマドワーカーなど、自由な働き方に憧れている若者も多いと思います。しかし、本当に食べていけるのか?会社員とフリーランスはどっちがいいの?など、気になるポイントはたくさんあるのではないでしょうか。

そこで、実際にフリーランスとして働いている若者に「なぜフリーになったのか?」や「フリーランスとしての生活」を赤裸々にお答えいただきました。「自分も自由な働き方がしたい!」と考えている人は。ぜひ参考にしてみてくださいね。

今回お話を聞いたゆとり世代は、東京都武蔵野市在住の25歳女性(既婚)。新卒で大手広告代理店に入社するが、1年で退職。現在は、フリーランスのライターとして活動中。

【今週のゆとりちゃん】
小田 佳奈(仮名)
年齢:25歳(1989年生まれ)
学歴:某私立大学社会学部
業種:フリーランス
職種:ライター
住まい:東京都武蔵野市
出身地:東京都
婚姻:既婚
家族構成:父、母、兄(実家)

ストレスに耐え切れなかった会社員時代

―――就職活動のお話を聞かせてください。

「かなりガッツリやりました。大3の5月頃からインターンに参加したり、大3の12月にはいくつか最終面接まで進んだりして。私は、大学受験に失敗しているので、早く内定をもらって、家族や友人から『すごーい』と言われたかったんですよね」

―――どんな業界を見ていましたか。

「中小のベンチャーを中心に、広告・IT・印刷が多かったと思います。エントリーは200社、エントリーシートを提出したのは40社、面接は20社。大4の4月に大手広告会社から内定をもらい、就活を終えました」

―――入社後は、どんな仕事をしていたのですか。

「入社してすぐに新規事業で不動産サイトを運営する部署に配属されました。東京育ちで一度も引っ越しをしたことのない私が不動産の営業って……絶対ムリ!と思い、すぐに人事に泣きついたのですが、『新規事業に配属されるなんて、期待されてる証拠だよ』とうまく言いくるめられてしまい……。

4月中はサイトがオープンしていなかったので、営業の練習など、チームビルディングがメイン。ゴールデンウィーク明けから本格的に飛び込み営業が始まりました。街の不動産屋さんに出向いて、『うちのサイトに広告を載せて出しませんか』と枠を販売するのが仕事。営業のコンサル的な要素はまったくなく、ひたすらノルマをこなすのに必死でした」

―――会社を辞めたいなぁと思い始めたのはいつ頃ですか。

「転職を考え始めたのは、新卒入社して4ヶ月目ぐらい。営業の仕事が想像以上にキツかったというのもありますけど、1番ストレスだったのは、職場の人間関係と会社の風土ですね。

定時は17時45分だったのですが、先輩からは『営業なんだから18時まで会社に戻ってくるな』と言われ、20時から社内会議なんてことも日常でした。社長が土日出社している子を褒めたりして、会社全体に『早く帰っちゃいけない文化』が根付いている感じ。残業するのが美徳みたいな風土でした。

あとは、上司(30代前半)がかなり体育会系で、みんなの前で『死ね』『会社辞めろ』とか怒鳴ったり、机を蹴ったり。『おはようございます』と挨拶するだけで舌打ちされたこともあります。1年以内に新卒を辞めさせるモラハラ課長として、社内でも有名だったらしいのですが……。(笑)

たまに機嫌がいいときは、『俺も若手の頃は、よく怒られたよ。昔は厳しかったのに、最近の会社はゆるくなってんだよな』とか言っていましたが、私からすれば『なぜ人にされて嫌なことをするの?』って疑問です。

同期の『うぇーい』っていうノリも苦手でした。けっこうリア充が多くて、夏はみんなで海とか行って、水着写真をFBにアップしちゃう感じの人たち。表面的には仲良しなんだけど、仕事になるとギスギスし始めて。全然助け合う感じじゃない!」

必死に就職活動をして新卒入社した会社だとしても、自分に合わないことだってあります。ストレスを抱えて苦しい想いを続けるよりは、サクッとやめてしまうのも悪くないかもしれませんね。

退社してガラッと変わった生活

―――入社前後で、社会人生活にかなりギャップを感じたんですね。

「そうですね。もしかしたら私は、会社にいろんなことを期待しすぎていたのかもしれません。社会人1年目の夏に『会社を辞めたい』と思い始めたけれど、この先何をしたらいいのかも分からず……。転職サイトを眺めたり、留学を考えたり、年上の人と結婚しよう!と街コンに参加してみたり。かなりもがく時期がありました。

色々と悩んだあげく、会社を辞めるきっかけとなったのが、ライターの学校に通い始めたことと、今の旦那に出会ったことです。

当時流行っていた『ノマドワーカー』に影響され、『会社員じゃない生き方を見つけよう!』と思い、11月からライター講座に通い始めたんです。

その翌月に今の旦那と付き合い始めました。その当時、彼はフリーターのバンドマン。毎日嫌々仕事をしている会社員の私からみると、『お金がなくても好きなコトをやってる人って素敵』と思ったんですよね。

そんな自由人なカレに、『そんなに嫌なら仕事やめちゃえば?』と言われて、あっさり転職を決めました」

―――会社を辞めることに対して、上司やご両親の反応は?

「上司とは2回話し合いをして、了承してもらえました。

ただ、会社を辞めることは決まっても、親には内緒にしていましたね。私は実家暮らしだったので、仕事をせずに家にはいられない……と思い、実家を出て彼と同棲を始めました。その後、すぐに彼にプロポーズをされて、入籍。

結婚してからも2ヶ月間ぐらいは親に、仕事辞めたことを内緒にしてました(笑)会社を1年で辞めるなんて、親には言えなくて……。

でも報告したら、『なんで黙ってるんだよ!』と父親に言われつつも、『結婚したんだしいいんじゃない?あんなブラック企業辞めて正解だよ』という感じでした」

結婚に転職……。一気に生活が変わったという小田さん。心境の変化が、生活の変化に結びついたのかもしれません。小さなことでも行動をおこせば、芋づる式に生活が変わっていくこともあるようですね。

実際に仕事って入ってくるもの?

Lifestyle session

―――会社を辞めて、ライターを志したとのことですが、すぐにお仕事は入ってきましたか。

「ライターデビューは社会人2年目の6月です。初仕事は、地域のニュースサイトに1本1500円で記事を寄稿するというもの。でもそれ以外に雑用もやらされて、1か月1万円程度の収入。それだけでは足りないので、アルバイトを2つ掛け持ちしていました。いくら好きな仕事とはいえ、割に合わないと思い、最初の寄稿の仕事は2ケ月で辞めました。

アルバイトも辞めて、本格的に執筆を始めたのは、去年の7月頃。現在は、会社員時代の月収は稼げるようになりました。でもフリーランスは、ボーナスも出ないし、経費も自分持ちなので、年収は少なめです」

―――まだ25歳とお若いですが、今後はどんなキャリアプランを描いていますか。

「一時期は絶対に会社員には戻らないと思っていましたが、最近は週休2日もいいなぁと思っています。フリーで働いていると、仕事を取りすぎたりして、最近は土日も休みがありません。有給が出たり、経費精算ができたりするのも、会社員のメリットですよね。

今はしばらくライターを続けるつもりですが、また何年かしたら福利厚生の整っている企業で働くのもいいかなと思っています」

しかし、現実はなかなか厳しい様子。自由なスタイルで働けるフリーワーカーですが、それなりの稼ぎを手に入れるには、普通の会社員よりも大変なことはたくさんありそうです。

自分は働く上で、何を優先していきたいのか?をよく考えて、働き方を決めた方がいいということかもしれませんね。

<今回のまとめ>
・ゆとり世代に「体育会系」の指導方法は向かない
・残業するのが美徳みたいな日本社会の風土は考え直すべき
・会社員orフリーランス、どちらがオトクかで悩んでいる

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