なぜゆとり世代の自分磨きは「自己満足」と言われてしまうのか

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思春期の頃にSMAPの『世界にひとつだけの花』がオリコンシングルチャートの年間1位を獲得。「もともと特別なオンリーワン」という歌詞のごとく、特別な才能や肩書きがなくても「かけがえのないこと」を大切にしようという価値観のなかで育ってきたゆとり男子&ゆとり女子たち。

ほかの世代と比べて「会社名ではなくて自分にしかできない仕事をしたい」「私がいてよかったと思われる職種に就きたい」などといった、かけがえのない自分へのこだわりが強く見られます。そんななか、自分を磨きより高みを目指そうと取り組む姿が「自己満足」と揶揄されることも。

そこでここでは、なぜゆとり世代の自分磨きは「自己満足」と言われてしまうのか、その理由に迫ります。

肩書きを気にしないゆとり世代

社名や収入以上に「自分にしかできない仕事」を求める傾向のあるゆとり世代。「子どもが医者」と自慢する人に対して「あなた自身はどんなことをしているんですか?」と聞いてしまうことも。

また、弁護士で収入が1000万円という人を見てもさほどうらやましいとは思わず、「どんなときにやりがいを感じるんですか?」と疑問を持つこともしばしば。上の世代の人たちからは理解されにくいかもしれません。

さらに、「自分にしかできない仕事」を求めていざ社会に出ると、「あなたにしかできない仕事です」と言われる職種なんてほとんどない現実。かけがえのない自分にこだわるあまり、目の前にある仕事に不満を持ちやる気をなくしてしまう姿が「自己満足」と言われる所以でしょうか。

プロを目指すのではなく「ちょこっとだけ成長」を目指す

また、ゆとり世代は野心を持つことが少ないとも言われています。たしかに、「世界を股にかけた仕事をする!」「成功して年収1億稼ぐ!」などという大それた野望を持つことはあまりありません。一方で、「副業して月に5000円の収入を得る」「お茶を習って日常で仕える美しい所作を身につける」といった、ささやかで現実的な自分磨きをすることが増えています。

大きな夢を叶えるための努力ではなく、日常のなかで幸せを感じたり、少しだけ自己成長を感じられることに挑戦するのが好きなゆとり世代。決してプロを目指すわけではなく「これまでよりもちょこっと素敵になった自分」に満足する様子が自己満足と言い表されているのかもしれません。

少しずつ世界観を広げよう!

というわけで、大志を抱くのではなく日常の生活にちょっとした変化を求め、小さな成長を得ることに喜びを感じるゆとり世代。大それた夢は持たないものの、できる範囲で自分を満足させる現実的な考え方は、決して悪いものではないでしょう。

とはいえ、自分をこの程度だと決めつけて行動や夢を制限してしまうのはもったいないですよね。自分の世界観を少しずつ世界へと広げ、トライしてていくことで、少しずつ大きな成長へと近づけていくことができるのではないでしょうか。

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