時代の荒波にもまれてたくましく育った「ゆとり第一世代」の特徴

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「ハナクロ」の「ハナ」の部分にあたる、1987年度(1987年4月2日~1988年4月1日)生まれ。

社会人になりたての頃は「ゆとり世代が社会にやってくる」などと色眼鏡で見られたこともしばしばありましたが、そんな彼らも今年28歳。

年齢的にもすっかりアラサーの仲間入りとなり、職場や私生活においていろいろ環境の変化が見られるようです。

そこでここではそんな「ゆとり第一世代」の特徴や、彼らを取り巻く現在の環境を覗いてみましょう。

ゆとり第一世代の生い立ち

唯一学年全員が「昭和生まれ」というこの世代。芸能人では、長澤まさみ、高良健吾、内田篤人らがこの世代にあたります。

彼らの学校生活は、

・それまで中学校で習うはずの内容が教科書に載っていても、「高校で習う」と言われ飛ばされる

・センター試験ではリスニングが初めて導入され、過去問がないため傾向と対策も立てられずに試験を受ける

というような、旧課程からゆとり教育への移行の混乱をもろに受けた世代でもあります。

教育現場が試行錯誤していため、ゆとりの「お試し教育」が実施されていたと言ってもいいでしょう。

また就職においては、大学3年の頃(2009年)にリーマンショックが起こります。それまで上昇していた就職率に陰りを見せ、厳しい就職活動を余儀なくされた最初の世代でもあります。

このように「ゆとり世代」と言えど、他のゆとり世代にはない、いくつか特殊な経験をした世代でもある第一世代。

これら望んでもいない変化に対し、合わせざるをえなかった世代でもあり、見方によっては「環境変化に対する適応能力」を潜在的に持っている世代なのかもしれません。

【職場編】若手の先輩格もいれば今現在も若手の下っ端も

彼らが社会人になった当初、日本生産性本部の調査研究では彼らを「ETC型社員」と例え、「IT活用にも長けており、効率的で物事をスムーズに進めるようなスマートさもある反面、それを重視するあまり人との直接的なコミュニケーションが不足する場面も」と分析しました。

あれから5年、仕事にも会社にもすっかり慣れ、持ち前の「効率性を生かした考え方」で、すっかり若手を引っ張るよき先輩になった人もいるのではないでしょうか。

その反面、売り手市場から買い手市場に変わった厳しい年に就職活動をしていたため、新卒で入った会社に早々見切りをつけ、新たな転職先に就いている人も。

中には 「5~6人いた同期が今は一人もいない。新卒採用もなかったので未だに自分が下っ端」(IT/男性/27歳) という声もあり、仕事に関する考え方や就職転職事情にも、変化に対応して効率性を重視している人が多いようです。

【私生活編】ちらほら見られる結婚ラッシュに貯金ができない?!

一方、私生活においては、まさに結婚ラッシュといっても過言ではない彼ら。

「10000円札がまるで1000円札のように減っていく。突然の出費にそなえることが増えてきた」(金融/27歳/女性)という声や「数年前までは女友達が多かったけど、ここ最近では男友達の結婚も聞くようになってきた」(メーカー/27歳/男性)と結婚ラッシュが男女関係なくやってきているよう。

中には親から結婚をせっつかれるようになったという声もあり、シングルライフを満喫したい半面、周辺の結婚ラッシュに翻弄しつつ、なかなか自分のための貯蓄にも手が回せなくなっている人も多いようです。

「ゆとり世代」の先陣を切る彼らもあと2年で30歳。「ゆとり第一世代」という特殊な環境下だからこそ構築できた価値観を生かし、今後多様な生き方を開拓していくが増えてくるかもしれません。

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