「石の上にも三年」はウソ!会社は2年でやめていいらしい

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入社1、2年で転職を考えたものの、親や上司から「石の上にも三年だよ」と諭されて迷うゆとり世代も多いはず。

しかし、この「3年」という期間にこだわりすぎると、よくない結果を招くこともあるようです。

今回は、これまで12回の転職を経験した、経済評論家の山崎元氏の著書『会社は2年で辞めていい』を参考に、20代の過ごし方を考えたいと思います。

「石の上にも三年」は真っ赤なウソだった?!

「石の上にも三年」とは、冷たい石でも3年座り続けていれば温まってくる。つまり、我慢強く辛抱すれば、必ず成功するという意味。

転職市場では、企業の求人広告に「○○経験3年以上」という表記が見られることが多く、「3年」という期間がひとつの目安となっているようです。

とはいえ、「3年頑張ったところで評価されるの?」「そこまで我慢して働く意味ってあるの?」など、“石の上にも三年説”に疑問を抱くゆとり世代も多いでしょう。

そんななか、山崎氏は著書の中で、「就職に失敗があるのは当たり前」とし、「あわない会社だとわかったら、貴重な時間を無駄にせず、次の機会を試した方がいい」とアドバイスしています。

「若い時期は、何を自分の仕事にするか模索できるときだし、転職にかかる諸々のコストも小さいので、時間を無駄にしないように、チャンスがあれば、躊躇せずに転職したほうがいい」

かくいう筆者も、新卒で入社した会社を1年半で辞めたのですが、その際、直属の上司に「まだ転職は早すぎる。少なくとも3年は同じ会社で頑張って働かないと、どこにいっても評価されないよ」と耳にタコができるほど言われました。

あれから3年半。仕事とプライベートとの調和がとれるようになった分、学生の頃から興味のあったウェブライターの仕事も副業で始めることができました。個人的には、どうしてもモチベーションがあがらないまま、1社目の会社に居続けるより、あのとき思い切って「転職」という道を選んでよかったと思っています。

そもそも、学生として就職活動をしているときって、「働く実感」がもてないため、いきなり適職をみつけるのは難しいですよね。だから、「入社して失敗だったかも……」と思ったら、先輩のアドバイスを鵜呑みにするのではなく、“自分を信じて行動する勇気”を持ったほうが明るい将来が開けるかもしれません。

28歳まではどんどん転職しよう

さらに、山崎氏によれば「28歳までは、自分の『職決め』のための試行錯誤が可能な時期」として、若手のうちに転職をすべき理由を次のように説明しています。

①会社への理解が深まる

「同じ5年間を過ごすなら、例えば転職して2社経験すると、1つの会社だけを経験するよりも、圧倒的に会社に対する理解は深まる」

②金銭的な損失も少ない

「5年、10年勤めてから辞めるよりも、1、2年で辞めるほうが、企業年金や退職金を捨てる額がずっと小さくて済む。次の会社での在職期間(つまり年金の加入期間)を長く取ることができる可能性が拡大するから、金銭的な損は早い転職の方が小さい」

③時間も無駄にならない

「28歳までの試行錯誤が可能な時期は、同時に吸収力が豊かな時期でもあり、1年も早く『自分の仕事』あるいはその『場』を見つけることができると、時間の使い方としても有利になる時期でもある」

たしかに、不満があるからといってすぐに投げ出すのではなく「我慢してみよう」とする姿勢は大切です。しかし「とりあえず3年」という漠然とした考えでその期間を過ごしたとしても、明るい社会人ライフは見えてこないかも。

加えて、日本の最大の特徴であった「終身雇用」という安定は、今の時代、死語になりつつあります。そんななか、「我慢すれば報われる」と信じて、自分の人生を会社に預けるのはあまりに頼りない存在と言えるでしょう。

3年続けて得することって?

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とはいえ、同じ会社を3年続けて入れば、当然自分のためになることもあるはず。では、会社を3年続けるメリットは一体どんなものなのでしょう。

①やりがいのある仕事を任せられる

新人時代は、業務や業界に慣れるため、雑務が多く「自分のやりたかったことと違う……」と言って転職を考える人もいるでしょう。しかし、就職をして3年も過ぎると、やりがいのある仕事を任せられるようになってくることがあります。その分自分の責任も増えてきますが、周りに必要とされているということを実感できるので、新人時代よりも仕事が楽しいと感じてくるかもしれません。

②転職に有利な場合も

同じ会社で3年も務めていつると、その業界の仕組みやトレンド、勝ちパターンなどが見えてくると思います。これは、もし同じ業界内での転職を考えたときにはとても有利になるもの。転職市場での求人票に「○○経験3年以上」と記載されていることが多いのは、同じ企業で3年務めたという「基本的な忍耐力があるかどうか」という判断材料にもされていますが、1番は「転職先で即戦力として使えるかどうか」ということを経験3年という肩書で判断されているのです。

③経済的に安心

入社して数年は、給料も安く経済的に厳しいこともあるかと思います。しかし、3年もたてばある程度稼ぐようになれますし、それなりに貯金も貯まってくるころなのではないでしょうか。転職を使用と考えたときは、辞めてその次の日からタイミングよく働き始められる、という保障はありません。それなりに貯蓄があったほうが、制限なく転職活動ができるのでしょうか。

たった一回きりの人生。5年先、10年先にどうなっていたいかをイメージした上で、これからの過ごし方を考えていきたいですね。

※参考:山崎元『会社は2年で辞めていい』(幻冬舎新書)

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