【被害拡大中】就活生を困らせる、「オワハラ」の実態

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セクハラ、パワハラ、マタハラ……職場にはびこる様々な「ハラスメント」。最近は、就活生に対して内定と引き換えに他社の選考を辞めるように迫る「オワハラ」が問題となっています。

内定者の囲い込みといえば、バブル時代にも行われていたこと。当時は、豪華客船での接待や、研修と称した「海外旅行」など、まさに学生は「金の卵」のように大切に扱われていたそうです。

ところが近年では、そんな華やかな歓迎ムードは欠片もなく、企業の人事担当者が就活生を精神的に追い込んで、無理やり入社をさせようとしているそう。

そんななか、文部科学省は、ハラスメントの実態を初調査。5月1日の時点でも75人、およそ2%の学生が「ハラスメントと感じる行為を受けたことがある」と回答したそうです。今回は、深刻化する「オワハラの実態」を調査しました。

こんな「オワハラ企業」に要注意!

「内定を辞退しようとしたら、裁判を起こすと脅された」 「人事担当者に謝罪に行ったら、コップの水をかけられた」

今から5年前、筆者が就活をしていた頃は、こんなオワハラエピソードがよく語られていました。でも実際に経験をしたという話は聞いたことがなく、なかば「都市伝説」のような感じ。

現役の就活生に「オワハラ」の実態を取材してみたところ、いわゆる「恐喝」のような体験をした声は聞かれませんでした。

▽「オワハラ、聞いたことはあります。『呼び出されて、コーヒーやカレーかけられた』とか、最終面接の時に、『着替えもってきて』と言われて、内定後に『じゃ、就活終わりだから、リクルートスーツを今すぐゴミ箱に捨てて』と言われたりとか。でも周りで本当にあった人は、いません」(慶應大学)

▽「内定蹴ったところが内定先の取引先で、圧力をかけられて、取り消されたり、辞退しようとしたら『お前ら採用するためにどんだけ金かかってると思っとるんや!と恐喝まがいなことをされたり……。先輩や友達から話はしこたま聞きます」(日本女子大学)

というのも、今は学生側もネットやSNSで被害の声を訴えやすい時代。不当なことをされたら、すぐにつぶやくので、イメージダウンを警戒してやめてしまった企業も多いのかもしれませんね。

しかしながら、最近は少し形を変えてオワハラが横行しているという声も。

▽「内定後に『まだ就活を続けたい』という意思を正直に人事に伝えたところ、承諾をしたもらえたものの、翌週から1か月間みっちり研修を入れられて、困っています」(明治大学)

▽「親睦会という名の飲み会がやたらと多いです。強制ではありませんが、不参加の連絡をいれると、『同期や先輩と知り合ういい機会だから』とゆるい圧力をかけられました」(上智大学)

就職活動中はいろんな情報が錯綜するため、企業のオワハラにもまともに対応してしまいがち。ですが、入社前から精神的な圧力をかけてくるような会社には、内定をもらえたとしても行かないほうが賢明でしょう。

2016年の新卒採用は、オワハラ被害が拡大中?

特に今年は就活のスケジュールが後ろ倒しになった影響で、オワハラ被害が拡大しているといわれています。

多くの学生が志望する大企業のほとんどが8月1日スタートのスケジュールを組んでいるのに対して、経団連に加盟していない中小企業などは、従来通りのスケジュールで行っているのが現状です。

そのため、中小企業は優秀な人材を大手に取られないように、研修や接待などで学生を囲い込もうとするのです。

文部科学省は、「今後、こうした行為がさらに増えるおそれがあるとして、ハラスメントを感じたときは、大学の窓口に速やかに相談するように」と呼びかけています。

学生側にも「選ぶ権利」があることを忘れずに、残りの就職活動を乗り越えてくださいね。

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