Uターン・Iターン転職を希望する若者が増えているワケ

地方で働く魅力とは…?

生まれ育った地元へ戻るUターンや、都心を離れて地方へ移住するIターン転職を考える若者が増えています。

10~40代の男女に「Uターン・Iターンをしたいと思ったことはあるか」を尋ねたところ、「ある」と答えたのは38%であることが分かりました。(全研本社調べ)

Uターン・Iターン転職の魅力とは?若者のホンネに迫ってみましょう。

Uターン・Iターン転職とは?

Uターンとは、進学や就職で都心などへ移住したのち、生まれ育った出身地エリアへ戻り転職すること。一方、Iターンとは、今の居住エリア以外で仕事をすること。主に、都会で生まれ育った人が、田舎での暮らしに憧れて、地方に移住して転職することを指します。

近年では地方創生の動きもあり、Uターン・Iターン転職の動きが活発化しているそうです。忙しい都会から離れ、自然豊かな田舎でのんびり過ごす生活には憧れもありますが、実際移住するとなると「仕事はあるの?」「ご近所づきあいが大変そう」といった不安もありますよね。

それにも関わらず、今働き盛りの20代が地方への転職を希望する理由とはどこにあるのでしょうか。次の項目で見ていきましょう。

20代は地元愛や仲間意識が強い傾向が

株式会社マイナビがUターン転職の経験がある全国の20~39歳の男女に、「Uターン転職をした理由」を尋ねたところ、20代では「地元が好きで地元に貢献したかったから」が最も多く31.3%。

次いで、「地元の方が経済的に楽だから」、「地元の方が生活環境が充実するから」(同率27.3%)などが続いています。他の年代と比べると、地元愛が強く、地元の友人や仲間との絆を求めて転職を選択する傾向があるようです。

SNSやスマホの普及により、浅く広くなりがちな若者のコミュニティ。都会での希薄化した人間関係に疲れた若者たちにとって、地方での密なつながりは魅力的に映るのかもしれません。

固定費も安く済んで、貯蓄もできる

また、生活にかかるコストが安いのも地方で暮らすメリットのひとつ。東京で一人暮らしをしようとすると、部屋を借りるのに平均6万6170円かかります。一方、地方の平均は、4万4298円。(総務省統計局「平成25年度土地・住宅統計調査」)

田舎の山奥へ行けば、一軒家でも破格で借りられる物件があるそうです。同じ家賃でも田舎であれば広い部屋に住めたり、水道代がかからなかったり、固定費が安く済むので、その分を貯蓄に回すこともできるようになるでしょう。

キャリアアップのきっかけにも

さらにアンケートでは、「勤めていた会社に不満があったから」(26.7%)という理由で、Uターン・Iターン転職を決意した人も多くいました。

会社のために身を削って働いても、将来が保障されていない時代。いつ自分が勤めている会社が倒産するか分からないなか、安定を求めて定年まで同じの会社に居座ろうとするのは、リスクが高すぎます。

今の時代に大切なのは、自分の専門性を磨くこと。近年、地方の転職市場では、地方自治体や事業継承問題の解決に取り組む地方企業の増加や、新規ビジネスシーズの誕生などを背景に「専門性を持った人材」が求められるようになってきています。

働き盛りの若者が地方への転職を決める理由は、「自分のペースでのんびり働きたい」という隠居的な意味合いよりも、「違う都市でバリバリと頑張りたい」という意思が強く表れているのです。

今後、ますます若者に浸透していきそうな「Uターン・Iターン転職」。将来のライフプランやキャリアアップで悩んでいる方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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