アラサーのゆとり世代向け【大人のたしなみ塾】~回らない寿司屋編~

Japanese chef preparing sushi

「これだから、ゆとりは……」と揶揄されてきたゆとり第一世代も、気がつけば今年29歳。立派なアラサーです。

平成元年生まれの筆者も今年27歳と、もうアラサー目前!今まで、なにか失敗しても「ゆとり世代だから」の一言で片付けられていたことも、30代になったらそうもいきません。

そこで、アラサーのゆとり世代に向けた【大人のたしなみ塾】のコーナーを開始。大人の世界を覗いて、今から楽しい30代を迎える準備をしましょう!

第一回目のテーマは「回らない寿司屋での振る舞いは?」

寿司を食べたいときは、回転寿司か食べ放題、またはスーパーのお惣菜で済ませていた筆者。1度だけ、大学時代の恩師に回らない寿司屋に連れて行ってもらったことがあるのですが、敷居が高く、そしてマナーがわからず、緊張してばかり……。それ以来、なんとなくトラウマになっています。

でも寿司屋なら、お客さんの接待や上司に連れて行ってもらうこともあるはず。そのとき、緊張しないためにもマナーを学んでおきましょう!

お店に行く前に

繊細な海の香りを堪能する寿司。その香りを邪魔しないためにも、香水をつけていくのはNGです。加えて、カウンターを傷つけないためにもブレスレットなどのアクセサリーはしていかないのが無難です。

銀座などの高級寿司屋では、腕時計を外してカウンターに置くのが粋だといわれていますが、あくまで高級店でかつ高級時計の場合。カウンターに置くべきかどうか悩むなら、入店前に腕時計を外しておきましょう。

また、もし自分が宴会の幹事や、接待する側ならば、あらかじめ電話予約をし、予算と苦手なネタを伝えておくのが◎。「おまかせ」と伝えておけば、ハズレはありません。

いざ、入店!

「お好きな席にどうぞ」と言われたら、テーブル席や座席を選びましょう。というのも、常連を重んじる老舗であればあるほど、カウンター席は常連さんが職人と会話を楽しむための専用席という、暗黙の了解があるのだとか……。

最初は、テーブル席などに座り、店の雰囲気を確認しましょう。とはいえ、カウンター席を案内されたのなら、そちらに座ってくださいね。

ちなみに、寿司屋の長居もマナー違反。鮮度が大事な海鮮を扱っているので、回転率が重要であるそう。お酒を飲んだとしても2時間が上限。さっと食べて、さっと立ち去るのが大人の振る舞いです。

「お好み」で注文

自分の好きなネタを注文するのがお好みですが、注文するべき順番があるのでは……? 実は、食べる正式な順番というものは存在しなく、好きなものを注文していいんです!

ただし、おいしく食べやすい順番というものは存在します。それは、まず白身などの味が薄いものから食べて、トロやアナゴなどの味が濃いものを食べるということ。ショウガで口をスッキリさせるなどし、交互に食べると、よりおいしくいただけます。

そして、最後に軍艦巻きなどの甘いものでシメ。巻き物は、食べ終わりの合図をなしているのだとか。基本的に注文すると2貫ずつ出てきて、10貫が1人前分です。

ちなみに寿司屋は「時価」と書いてあることがほとんど。周りのお客さんに聞こえないよう、小声で聞くなどの配慮は必要ですが、これは素直に聞いて大丈夫です。あと、同じネタを何度も注文して一人で独占するのは、ほかのお客さんの迷惑になるのでしてはいけません。

食べるときの注意点

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新鮮なうちに食べるために、寿司は出されたら数秒でいただきましょう。空気に触れるとどんどん酸化してしいき、鮮度が落ちていきます。

くれぐれも同席者と会話に夢中になって、台の上に置きっ放しになっていたなんてことにはならないように。食べ方は、手で箸でもどちらでもかまいません。ただし、ショウガを食べるときは、絶対に箸です。手では食べません!

箸を使うときは、お寿司を一度横に倒してから、ネタとシャリを挟むようにして持ち、ネタに醤油をつけます。ネタをシャリから剥がして醤油をつけるなんてもってのほか。いくらなどの軍艦巻きは、ショウガに醤油をつけ、それをハケのようにしてぬります。

そしてネタを下にし、舌にあたるように口に入れ、一口で食べるのが、よりおいしくいただくコツ!ネタとシャリのバランスを考えて握ってあるので、噛みちぎることはないように。

もし口の小さい方であれば、シャリを小さめに握ってもらうようお願いするのもいいそうです。または、自身でシャリを半分に割り、ネタで半分のシャリを包むようにして食べ、そのあと残りのシャリを食べるのでもいいのだとか。でも、一口でパクっと食べたほうが面倒でなくてよさそう。

知ったかぶりをしない

ここまででも数々のマナーがありましたが、最後にお伝えしたいのは「知ったかぶりをしない」ということです。

例えば、「ムラサキをください」「おあいそお願い」「あがりください」といった業界用語。これは符牒(ふちょう)という隠語で、「ムラサキをください」=醤油ください、「おあいそお願い」=お勘定お願いします、「あがりください」=お茶ください、の意味を指します。これらは職人さん同士が、お客さんに話している内容を知られないように使われていた言葉であり、ふつうお客は使いません!「ガリ」も符牒の一つだそうです。

また最近は、テレビ番組で食レポが多いせいか、食べたあとに多くを語る人もいるのだとか……。でも一般人であれば「おいしい」の一言でOK。知ったかぶりは逆に滑稽にみえるので要注意です。むしろ若さの特権を生かして、知らないことを前提とし、いろいろと職人さんに聞いてみるほうが可愛げがありますよ。

アラサーといえど、ゆとり世代はまだまだ若い!

回らない寿司屋へ行ってみよう

大事な場面で恥をかかないためにも、実践で、場慣れしておきたいですね。最近は、老舗でも女性一人で入りやすい雰囲気にリニューアルしたお店もあるそうです。自分へのご褒美も兼ねて、回らない寿司屋へ行ってみては?

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