大人になってから読むと痛感?「童話」にまつわるふか~い教訓

woman who reads a book

読書の秋です。現代小説、ノンフィクション、歴史的小説、入門書……などいろいろなジャンルがありますが、今回取り上げるのは「童話」。

「この年で童話を読むなんて……」と思う人もいるかもしれませんが、童話の中には、生きていく上でのたくさんの「教訓」が込められています。大人になった今読み返してみると、子どもの頃とは違った印象を受けるかもしれません。

ここではそんな童話の中から、今読むとハッとさせられる「教訓」について取り上げていきましょう。

コウモリ(卑怯なコウモリ)

鳥と獣が争う中で、どちらにもいい顔をして、何度も優勢な方に寝返るコウモリ。やがて両者が和解すると、コウモリはどちらからも嫌われてしまうというお話です。ここから「何度も人に背くものは、やがて誰からも信用されなくなる」という教訓が込められていますが、コウモリみたいな人は周りにいませんか?

どちらにも都合よく合わせようとすると、いざというときにボロが出ます。「調子がいい人」というレッテルを貼られてしまうので、注意が必要です。

アリとキリギリス

せっせと働くアリと、遊んで暮らすキリギリス。「備えあれば憂いなし」という教訓から、せっせと働くアリは「善」、遊んで暮らすキリギリスは「悪」として描かれます。日本人の労働感覚もこれに近いものを感じます。

しかし、中にはこれを逆に考える人も。自らの快楽を追求し、生きることを謳歌したキリギリスを「善」として捉える解釈もあるのです。このような切り口から見ると、キリギリスの生活も1つの生き方として共感する人がいるかもしれません。

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みにくいアヒルの子

みにくいアヒルの子は、実は美しい羽を持つハクチョウの子だったのです……という有名なアンデルセン童話。「人を外見で判断してはいけない、他人と違っているからといって悲観することはない」と言うことを教えてくれるこのお話は、子どもよりもむしろ、大人になるとじわじわ実感してくるものです。

成人式や同窓会で大変身を遂げた同級生を見ると、なんとなくこの童話を思い浮かべる人もいるのでは。またビジネスシーンでも同様で、「コイツは使えないな」と思っている部下も、異動先や転職先で大活躍なんていうこともよくある話ですよね。

「誰でも大きな可能性を秘めている」という希望を持たせてくれる童話です。

北風と太陽

北風と太陽が、旅人のコートを脱がそうとするこのお話。これには「手っ取り早く片付けてしまうより、ゆっくり着実に行なう方が、最終的に大きな効果を得ることができる」ということを伝えています。

それと同時に、両者に対する旅人の様子から「冷たく厳しい態度で接しても、かえって人は頑なになるが、暖かく優しい態度を示すことで、人は自分から行動してくれる」ということも教えてくれるのです。こうした教訓は、どこか恋愛の場面にも活かされそうな気もしますね。

子どもの時には何となく聞いていた童話の数々。大人になって読んでみると、捉え方が変わってくるお話もまだまだ沢山あるはずです。物思いにふけりがちな秋、童話からいろいろな「生きるヒント」を見つけてみてはいかがでしょうか。

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