入社3年以内に会社を辞めたゆとり世代たち「26歳/IT女子」

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「大卒3割が3年以内に退職している」2012年、厚生労働省がまとめた資料で、この現実が露呈しました。いったん就職しても、3年で3割が辞めるとなると、その後の転職やキャリアアップが悩みどころ。

当連載では、入社3年以内に会社を辞めたゆとり世代にフォーカスをあて、彼らの「働き方に関する価値観」を探っていきます。

まず1人目のゆとり世代は、東京都目黒区在住の26歳女性(独身)。社会人2年目のときに転職を経験。現在は、正社員として働きながら、フリーランスとして独立するための準備を進めているとのこと。

【今回のゆとりちゃん】
小沢 未来さん(仮名)
年齢:26歳(1988年生まれ)
最終学歴:某私立大学文学部卒
業種:IT系
職種:企画
現在の住まい:東京都目黒区
出身地:神奈川県
婚姻:独身
家族構成:父、母、兄、姉

ーーまずは自己紹介からお願いします。

「小沢未来、26歳です。社会人3年目。大学を卒業してIT系の企業に就職しましたが、1年ちょっとで退職。その2か月後に、現在の会社に週3日アルバイトで入社をしました」

ーー前職を退職した理由は?

「理由はいくつかありますが、1番大きかったのは、『上司との人間関係』です」

ーーどんなところでうまくいかないと感じたのですか?

「その上司は、人の扱いがすごく雑だったんです。会議で意見を言うと、すぐ感情的になって否定をしてくるし。とにかく笑顔で自分の意見に賛同して、ヨイショしてくれるような部下が欲しかったんでしょうね。

会社に入った頃に、『新入社員は30分前にきて、新聞を読め』とか言われたときは、『何言っちゃってんの、こいつ』って思いましたよ。生活リズムは人それぞれだし、プライベートをどう過ごすかまで、上司に指図されるなんて、わずらわしい。

仕事は楽しかったし、残業や土日出勤が苦痛に感じたこともなかったけれど、とにかく人間的に尊敬できない上司と同じ空気を吸うことがとてもストレスでした」

ーーなるほど。でも、仕事というのは、そういうストレスも含めて、給料が発生しているという発想の転換もあると思うのですが、いかがでしょうか?

「うーん……。私の場合は、そこまでして会社にしがみつく気になれないですね。その上司が人間として尊敬できる部分があれば、もう少し素直に話を聞けたんでしょうけど。

発言の節々から、自分の立場やプライドを守るための『言い逃れ』が滲み出ていたので、こんな大人になりたくないなぁと思っていました。一緒に仕事をしていると、上司の人間性に染まってしまうのではないかという不安もあって、どんどん気持ちがネガティブになっていきました」

ーー例えば、どんなところが嫌だったのですが?印象に残っていることがあれば教えてください。

「打ち合わせで一緒に移動をしているときなどに、いつも奥さんの愚痴を聞かされたことです。『女として見れない』とか『もう抱く気になれない』とか、奥さんがかわいそうですよね。ビール腹の中年オヤジが何言っちゃってんの?って話ですよ。

私の家庭は、両親の仲がとてもよかったので、家族の存在って自分の中ですごく大きいんです。両親のようになりたいという憧れもあります。だから、自分の大切なパートナーをけなすような上司の発言には、うんざりしていました」

ーーセクハラ上司との人間関係に悩んで退職をしたとのことですが、その後の生活についても教えて頂けますか。

「社会人1年と3ヶ月で退職しました。前職では学生時代のアルバイトも含めて約2年間、ウェブサイトの運営とライター業務をしていました。仕事をする中で、自分で作りたいと思うコンテンツに出会ったので、退職前から週末の空き時間を使って準備を始め、サイトをオープンしました。

もちろん最初の1年ぐらいは収益は期待できないだろうなと思っていたので、その分の貯金もしていました」

ーー現在は、正社員で働いているとのことですが……

「そうですね。自分のサイトを運営し始めて3ヶ月ほど経った頃、外部ライターとしての仕事も受注していこうかなと思ったんです。目的は、①自分のサイトへの流入経路を増やすため、②ライターとしての実績を積むため。

それでたまたまライターとして応募をした媒体の1つを運営していたのが、今の会社だったんです。面接に行くと『内勤で編集スタッフも募集している』と聞かされて、週3日でお手伝いをすることに。

二足のわらじを履く生活を3ヶ月ほど続けた頃に、サイトのアクセスがガクッと下がったことがありました。それまで順調に伸びいていたのにいきなり半分以下になってしまって。ちょっとモチベーションが下がってしまったんです。

そんなときに今の会社で正社員登用のお話を頂いて、しばらくはサイトの更新ペースを落としつつ、また正社員で働こうかなと思ったのが経緯です」

ーーなるほど。一度、独立を目指したけれど、一筋縄には行かず。ちょうどいいタイミングで正社員になれたということですね。

「そうですね。わりと行き当たりばったりです。(笑) 友人や親にも『もっと計画的に動きなよ』とか心配されるんですけど、思い立ったらすぐ行動しちゃうんですよね。飽きっぽいし。目的やゴールのない仕事に情熱を注げないところがあって、それが世間的には『わがまま』にみえるんでしょうけど。自分の性格だししょうがないかなぁと思ってます」

ーー随分と達観してますね。それでは最後に、今後の目標を教えて頂けますか。

「今、私は社会人3年目なんですけど。来年、結婚が決まっているので、入籍したタイミングでもう一度、独立をしようと思っています。家事と育児の間に、在宅で仕事。コツコツと自分のサイトを更新して行こうかな」

<今回のまとめ>

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