ブランド物に興味なし。ゆとり世代は何をプライドに生きているのか?

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バブルの頃は、ブランド物や高級車を持つことがステータスで、見栄を張るためなら少し無理をしてでも手に入れようとする若者が多くいたようです。

時代は変わって、ゆとり世代。消費をしない彼らたちは、何を「自分たちの誇り」としているのでしょうか。

興味が細分化!“らしさ”へのこだわり

ゆとり第一世代のOさん(26歳)は、若者のプライドについて次のように分析しています。

「昔に比べると私たちの世代は、個人の興味が細分化している分、優越感やプライドみたいなものが表面化しにくくなっているのだと思います。

例えば、私の場合は、ナチュラル志向で自然食が好きなので、街を歩いていてお気に入りのオーガニックカフェをみつけるとテンションがあがりますし、Twitterで情報発信をしてリプライがあったりすると『やった!』と思います。

でもそういうことって同じコミュニティに所属している人にしか分からないものだし、そこで満たされるプライドって自己満足に近いものなんじゃないでしょうか」

今の若者は、「スキーや海外旅行が流行っているから、みんなとあわせて同じことをする」だけでは満足しなくなっているようです。趣味や興味関心が似た人同士で集まって、その中で知識や体験を共有することが自尊心につながっているのかもしれません。

「私たちにとってブランド物を持つことがステータスと思っている大人って、中身がなさそうでダサいなって思う」と話すTさん(21歳)。

「今の時代は、ほとんどの人が何かのオタクになっているんじゃないかな。自分らしさへのこだわりが強いというか。マジョリティに迎合しない自分がかっこいいって思ってるところがありますね」

秋葉原のオタクカルチャー。下北沢のサブカルチャー。原宿のKAWAiiカルチャー。東京を見渡すといろんな地域に“若者文化”が根付いているように、今の若者は自分の性格や好みにあわせて、所属するコミュニティを選択する時代になっているようです。

集団の中で目立つことへの抵抗感

一方で、「誇りよりも“同調”に価値がある」という意見もありました。

高校時代にバスケ部に所属していたAさん(20歳)は、「部活でも試験でも、『このぐらいできていればいいや』と思って生きてきたから、プライドとか考えたことがないですね。

例えば、自分よりもバスケがうまい後輩がいたとしたら、ライバル心をむきだしにするよりは、『この子と半分ずつ試合に出られればいいかな』って自分の中で妥協するんです。『あの子も上手だし、一緒に頑張れたらいいかな』という空気がありました」とのこと。

ゆとり世代は、“空気を読むこと”を求められて育った世代。メールは即レス。メールを打つときは、絵文字の有無にまで神経をとがらせて、友人とのコミュニケーションをとってきました。そのため、親しい仲間同士の間でも過剰に気を使い、自分だけ“美味しい思いをすること”を避けようとするようです。

Aさんのエピソードのように、「空気を乱さずにクールを装うこと=自分のプライド」となっている若者もいるのかもしれません。

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