ゆとり世代が哲学する「友達ってなんだろうな」

友達

大切な約束をドタキャンされたり、長いあいだメールの返信がこなかったりすると、「友達って何なんだろう?」と思うことはありませんか。

信頼していた友人から自分を“軽く扱うような態度”を取られると、「もう友達なんていらない」と心を閉ざしたくなりますよね。今回のテーマは、「友達」。ゆとり世代にとって、友達とはどんな存在なのかを考えていきます。

ゼミ友とのトラブル

2007年頃から若者の間で頻繁に使われるようになった「KY(空気を読む)」という言葉。人付き合いを円滑に進めるための処世術として、若者に必須のスキルとなっています。しかし、仲の良い友達同士でも、空気を読みすぎてホンネが言えないなんて状況もあるようです。

都内の女子大に通うSさん(22歳)は、友人の誕生日会で起こった人間関係のトラブルを話してくれました。

「毎年、サークルの同期5人で、互いの誕生日をお祝いするのが恒例行事なんです。先月、友人(B子)の誕生日だったので、1か月前にスケジュールを確認。お店を手配して、約束の前日に集合場所をメールで連絡すると、『え、明日予定があるんだけど』とドタキャンされたんです。せっかく準備をしたのに身勝手すぎると思って、『前から約束してたよね?』と返信すると、『そうだっけ……w』の一言。呆れて何も言えませんでした。結局、そのときはお店も予約していたので、他の友人と集まることに」

後日、サークルの飲み会で顔を合わせたとき、B子から謝罪の言葉はなく、Sさんはひどく幻滅したそうです。

「B子は人の気持ちが分からない子なんだな、と思います。出会って3年以上、仲良く付き合ってきたはずなのに、就職先が決まったのをきっかけに付き合いが疎遠になっていきました。まあ、その時々で友達を変える人もいるし、しょうがないかな」

関係がこじれるのが面倒、ケンカはしない

どんなに仲良しの友達でも意見の食い違いがあるのは自然なこと。「これはおかしい……」と思うことがあったら、素直に自分の考えを打ち明けられるのが、本来の友達であるはず。しかし、Sさんは、ドタキャンをしたB子に対して、不満を言うことはなかったといいます。

「今は、もうどうでもいい。B子とはなるべく関わりたくないです。別に個人的に仲が良かったわけではないし。ケンカをしてしまうと、サークルの集まりにも顔を出しにくくなってしまうから。どうせ話し合ったところで、“何アツくなってんの”みたいな空気になるのが想像できるから、B子のために自分の労力を使いたくないです」

一昔前は、“ケンカと仲直りを繰り返すことで、さらにお互いの理解が深まる”という付き合いがありました。それに比べて今の若者は、争いを避け、過剰に気を遣います。

関係がギクシャクするのが嫌だから、感情を抑えてドライにやり過ごす。付き合いが面倒になったら、距離を置く。

一見、大人でスマートな付き合いにみえますが、「それって、本当の友達と言えるの?」と疑問が浮かびます。

フランスの小説家・スタンダールは、友人関係について「広く好かれれば好かれるほど、深く好かれないものだ。」と説いています。

本来、真の友人は、数人いれば幸せなこと。自分の全てをさらけ出し、相手の幸せを心から応援できるような付き合いを目指していきたいものですね。

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