もうつながりたくない「圏外旅行」にでかける若者たち

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スマホに夢中になりすぎて、勉強や仕事などやらなければいけないことを後回しにしてしまった経験はありませんか。最近、若者を中心にひろがる「ネット依存」が社会問題となっています。

今回は、そんなネットの恐怖とそこから抜け出すための方法をご紹介します。

IT依存症の恐怖

近年、急増している「SNS鬱」。常に新しい情報がアップデートされるソーシャルメディア。それによって若者は、“つながり地獄”へと引きずり込まれ、「常にチェックしていないと落ち着かない」といった状況へと追い込まれています。

TwitterやFacebookで友人が楽しそうに飲んでいたり、仕事で順調そうな話題を投稿しているのをみて、自分が社会から取り残されているような気分になり、結果として「IT依存症」に陥ってしまう人が多いようです。

また最近は、スマホを中心としたデジタルに依存することで発症するという「デジタル認知症」も問題となっています。デジタル認知症とは、デジタル機器の便利すぎる生活が脳の機能を低下するもの。

漢字が書けない自宅の電話番号が思いだせないなどがその一例。スマホユーザーの60%が「物忘れがひどくなった」と回答しているほど、若者を中心に急増しています。

都内の大学に通うSさん(22歳)は、「授業の時間割を管理しているアプリを誤って削除してしまったことがあり、教室の場所が分からなくて授業に遅れた経験がある」と話しています。

圏外旅行へ出かけよう

若者を中心に広がる「IT依存症」の深刻な状況を受けて、近年「圏外旅行」が流行しています。圏外旅行とは、電波の繋がらない場所へ旅行すること。

JTB研究所が男女2060人を対象に実施した旅行の傾向に関する調査結果によると、「過去1年間の旅行であえてSNSがつながらない場所に出かけた」という人は45人。

調査を担当した同総研の早野陽子さんは「SNSを多用する人とSNSから距離を置きたいと考える人の二極分化が始まっている」と指摘しています。

日本では、伊豆諸島の最南端にある青ケ島などで「圏外旅行」が可能。今後もさらに「電波の繋がらない場所でゆっくりと過ごしたい」と思う人が増加していくことでしょう。

アメリカではデジタルデトックスが人気

アメリカでは、スマホやPC、ゲーム機器に全く触れないという「デジタルデトックス」に注目が集まっています。実際に、デジタル・デトックス・キャンプという取り組みが人気。

そこでは、約300人の人々が3日間、ケータイやPCなどといった電子機器の使用、年齢や仕事の話をすることが禁じられているそうです。

このような取り組みに参加すれば、リアルなコミュニケーションの大切さに気付くことができそうですね。

SNSやアプリに縛られている自分にイライラしたら、一度「圏外旅行」にでかけてみては?スマホではなく周囲の世界に目をむけてみると本来の自分が見えてくるかもしれません。

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