【若者言葉】便利だけど逃げグセがつきそう…『ゆとられる』の意味

2875709614_cdcf2007fa_b

いま大学生の間で「ゆとってる」「ゆとられる」という言葉が流行しています。どちらの言葉も語源は「ゆとり教育」からきているもの。若者はどんなときにこの言葉を使うのでしょうか。

「ゆとられる」「ゆとってる」の意味って?

「ゆとられる」とは、若者が作った造語。自分たちがゆとり世代で、教育内容が削減され、勉強ができなくなってしまったということを意味しています。(神永正博『学力低下は錯覚である』より)

Twitterでよく目にする「まぁ、私ゆとり世代だから……」と同義ですね。

使用例は、大学の授業で先生が「来週までに本を読んでくるように」と課題を出した時に、「えぇ、ムリっすよ。自分、ゆとられてるんで」などと言います。

これに似た言葉で「ゆとってる」があります。これは、ゆとりの現在進行形のようなニュアンス。

使用例は、授業が始まる10分前に目が覚めて、「あ、急げば間に合うけど……まぁいっか。二度寝しちゃおう。はぁ私、ゆとってるな」といった感じです。

迎合と反抗のせめぎあい

なぜ若者は、自分たちを「ゆとられる」「ゆとってる」と表現するようになったのか。その理由は、大人たちが若者を批判するときに使用する「これだからゆとりは……」というお決まりのフレーズが関係しています。

上の世代は、若者が仕事で失敗をすると、ときには、教育と何ら関係のないことまで、「ゆとり」の一言で片づけようとします。若者はこの言葉にうんざりしているのです。

一昔前の若者であれば、大人から批判されたとき、「古臭い価値観を押し付けるな。時代が違うんだよ」と威勢よく反抗していました。今の若者がそれをしないのは、争いや衝突を嫌い、なるべく平和な人間関係を築きたいという優しさの表れではないでしょうか。

「これだからゆとりだから……」と言われてしまう理由も分かるけれど、自分たちの考えにも耳を傾けてほしい。

そんな声が聞こえてくるような気がします。

ほんとのダメ人間にならないように注意!

「俺、ゆとりだからな」「まじでゆとってるわー」

自分の無能さやだらしなさをきちんと悟っているという点では、いかにもゆとりっぽい発言。ですが、多用しすぎると、本当のダメ人間になってしまいそうで気がかりです。

人生は困難や失敗の連続。何かうまくいかないことがあるたびに、ダメな自分と向き合い、反省と試行錯誤を重ねてこそ、人間は成長できるもの。

それを「俺、ゆとりだからな」の一言で、自分の無能さを「大人や教育」のせいにしてしまっては、いつまでたっても自己成長は望めず、自分に自信も持てません。

逃げグセがつかないように、使用頻度はほどほどにしたいですね。

よく読まれている記事