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人事担当「川柳」で判明!就活期間は企業からも不満爆発だったワケ

メガネをくいっとあげるサラリーマン

大きくスケジュールが変更された今年の就職活動。全国の学生からは、困惑の声が聞こえてきましたよね。では、採用する側である企業はどのような見解を示しているのでしょうか。

株式会社ディスコでは、全国の主要企業13,170社を対象に、9月下旬時点の2016年度の採用活動状況について調査を実施しました。

人事担当者川柳からは悲哀が……

今年の就活に対する嘆きの川柳が、各企業の採用担当者から詠まれました。

「スケジュール 変更ばかり 誰のため」(商社)

「学生を 選ぶつもりが 選ばれて」(食品)

「内定者 恋人よりも 電話した」(鉄鋼・非鉄)

「夏迎え 蝉よりうるさい 辞退コール」(情報処理)

「入社後に 悩みが増えそう 売り手市場」(機会)

「採用し 内定出しても 不連絡」(建設)

「山場亡く 手応えもなく 来年へ」(サービス業)

これらの川柳からも、就活スケジュールの変更は、企業にとっても大打撃だったことがわかりますね。では、その不満の詳細をチェックしてみましょう。

スケジュール繰り下げの影響は……?

まず、「採用スケジュールが繰り下がったことへの影響が、自社の採用活動にとって有利に働いたか、それとも不利に働いたか」という質問を実施。

すると、「有利になった」との回答はかなり限られ、「とても有利になった」(0.5%)、「やや有利になっ た」(2.8%)をあわせても、たったの3.3%という結果に。反対に、「不利になった」という見解が圧倒的に多く、「とても 不利になった」(33.3%)、「やや不利になった」(31.3%)と、合計 64.6%にのぼりました。

また、1000 人以上の大手企業では 「不利になった」の割合は70.9%と、従業員規模が大きくなるほど高まっているようでした。

「良い学生に内定を出しても、大手や上場企業などの採用が 7 月、8 月であったため、内定辞退者が大幅に増えた」(リース・レンタル)

「大企業を受けたい学生は中小企業の内定を保険にするので、いつ辞退をくらうか不安。『オワハラ』は絶対に避 けるスタンスをとっていたので、最終的に採用人数が充足するかが不安であった」(商社)

「指針を守らない企業に内定をもらった学生が就職活動を終了することにより、優秀な学生との面談機会を失った」(銀行)

「内定承諾保留の学生が増加し、8 月下旬まで結果が見えない状況が続いた」(専門店)

表向きでは8月から選考解禁でしたが、これは経団連に属する大手企業1300社のみ。しかも違反したからといって罰則はないことから、水面下で例年通り就職活動が行われていた企業もあったのだとか。

そのため、会社によって採用時期に大きくズレが生じてしまったため、内定辞退者が増加傾向にあり、企業からしてみれば大打撃だったようです。

企業も大変?採用状況に不満噴出!

内定者への満足度については、全体的に「量に対する不満」がかなり強いようでした。「質・量ともに満足」 は 27.6%と前年調査(27.7%)と変化はありませんが、「質的には満足だが、量的には不満」が前年の 24.6%から 38.4%へと大きく増加。

ここに「質・量ともに不満」20.5%を合計すると 58.9%と なり、量に対し不満を持つ企業は 6 割近くに上ります。

「例年より質を落として内定を出した印象があるものの、結局内定辞退が相次いだ」(保険)

「昨年度以上に、単独企業説明会からの選考参加者が少ない印象を受けた。選考途中で、内定を貰ったので…… と 1 次選考からの辞退の連絡があったのは、初めてだった」(商社)

 「文系学生は優秀層が大手企業に流れ、例年なら合格基準に満たない学生にも内定を出す状況となった。理系学 生に関しては、比較的優秀な学生からも意思確認がとれたが、例年以上に内定後に他社に流れ、量的には不満 が残る結果となった」(建設・住宅・不動産)

学業を優先させるため、という名目で変更された就活スケジュール。しかしフタを開けてみれば「何のメリットもなかった」と、学生からも企業からも不満が爆発してしまいました。

来年の就活スケジュールはというと、選考開始が今年より2ヶ月早い6月になり、またまた混乱を招いてしまいそうです。次期就活生の方は企業の動きをよ~く注視しておきましょうね!

編集部

ハナクロ編集部。ハナクロ世代のトレンドをいち早くお届けします。

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